火と水が恋しちゃう元の神話的なものは?的な質問が北のドロッセル姫から聞こえてきた気がいたしましたが、あまりに設問が壮大のため、現在どうご回答していいのか考察中でございます。そのまま流すとTLが熊っ子のネットテロみたいになるので、物凄い圧縮作業中でございます。
まず『シリウスの伝説』だけど、もとになるような伝説を脚色したんじゃなく、正当な原作者がいる。その人、辻信太郎は屈指の読書家、世界のファンタジーも無数に読んでおられていて、もちろんサンリオの創業者。エジプト神話、シェークスピア、ドイツの幻想小説、などを見事にアレンジメント。
次に『ブラビィッシーモ!』。よく間違うのは火と水が合体して消えちゃうっていうのは『ミステックリズム』だね。水蒸気まみれになるっしょw火精プロメテオはギリシア神話からの転用だろうけど、本元のプロメーテウスはあくまで火をもたらす神であり、火そのものの精霊じゃない。水に恋もしない。
いかにも水と火が恋をするというと神話っぽい感じだけど、本来「相克」する元素が恋をするというような発想は古代世界には存在しない。また火や水が精霊として扱われるようになるのはパラケルススなどの錬金術の考え方がうまれてからで、つまり化学変化の象徴として使用されてから。化学黎明の頃だ。
ではなぜ発想が似たのかということだが、考えてみれば男女という相対する存在を神話的五元素に対応させようとすれば、おのずから火と水となるだろうし、原初的なものをテーマにするほど世界で共通のシンクロニシティがおこるから、集合的無意識でみんなつながってるというユングの説が成り立つw。
プロメーテウスの苦難から開放への神話は、『ブラビィッシーモ!』のプロメテオがベリッシーに浄化され、噴流する列火が冷され、きらめく鉱物へと変貌をとげる発想になっているかもしれないし、天空のシリウスとナイルの川の関係が、『シリウスの伝説』では水の精霊物語に符合したのかもしれない。
それはそうと、一面的に、サンリオ作品がただディズニーの諸作品に憧れて、なんだか似た物ができていったかのように言うのは狭い捉え方ではないかと俺は思っている。とりわけ『シリウスの伝説』はそもそも八万ともいわれるセル画の手書きと画面構成を緻密にできる技術が当時日本にあったということだ。
原画監督の山本繁はもともと虫プロの人で千夜一夜物語のすごい原画とかも書いてるし赤堀幹治も同じ作品に関わって、その前は東映の西遊記などで動画を描いてた。そういう人たちは手塚と共にディズニーの洗礼をうけた。それゆえ無意識に踏襲しもするがそこから今につながる新しいものをたくさん生んだ。
以上TL六個分に圧縮して、【ポキャ】で投げかけられたボールをキャッチして、消える魔球で送球させていただきましたwさてもう一眠り。
Twitter / Gertie1 火と水が恋しちゃう元の神話的なものは?的な質問が(ry補足エントリで引用する予定でいたけど、確約できないのでやはりたんぶっておきますw (via machikoma)